明浜に来て、理想の農業だー、理想の田舎生活だー、と感動したことのひとつに、山水の利用、というものがある。文字通り、山水をずっとエスロンでひいて家であさじりの野菜の水やりやトイレ、洗濯の下洗い等々で使う、というもの。まぁ、超手作りなわけだから、よく泥がつまったりエスロンが外れたり、と出なくなってしまうことがあって。その度に上流に向かい、どこかなーと直しにいくわけで。それが、けっこう頻繁で。年間通したらけっこうな時間割いてて。水道料金もそこまで高くないのでは、、と思ったりすることもあるけど。効率だなんだでなく、好きなんだな、片山家のみんな。そんな片山家が好きなんだな、私。
山水を直しに行っても源流までいくことは珍しく、私も数えるくらいしか行ったことがない。里山保全とは程遠い、昔は石垣の段畑で米を作っていたらしいけど、今は森に還った場所。日が当たらず苔がはえ、巨木が石垣をつらぬいてそびえている風景。自分が平々凡々と暮らすすぐ近くにこんなところがあったんだー、と思う。そして、今、私たちが作っているみかん畑もいつかはこんなふうに森に還るのかなぁ、と思ったら、なんか変な気持ち。日々の作業がバカバカしくなるわけでなく、危機感覚えて、この美しい町とみかん山を守らなきゃ、と思うわけでなく、なんつうか、きっとみんなどこかで何かの折りにつけて思うんだろうけど、大きな時間の流れのなかでたまたま私はここにいて今周りにいる人と出会って、笑ったり、ケンカしたり、毎日頭が沸騰しそうになったり、、うまく言えないけど、、
山水よ、ありがとう、ってことか?ちがうか?
けっこう、自然。な体験ができる山水直し。明浜はやっぱりいいところよ。(ヤーエートコー)
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