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あゆみ

 片山農園の畑は昔、芋と、養蚕のための桑の木が植えられてました。

​ 柑橘の木が本格的に定植され始めたのは、戦後、祖母シナエ(98歳)の頃からと聞きます。

ミカンの栽培に向いた、日当たりの良い畑を譲り受け、新しく作ったのだと、嬉しそうに話していました。

 1974年 農業のユートピアを目指して。

父 元治(もとおさ)が、柑橘栽培の仲間と熱い思いで立ち上げたのが、有機農業の研究園「無茶々園」。

​ 有機農業という言葉もなかった当時、父は、母 恵子とともに、片山農園の畑をすべて農薬も化学肥料も使わない栽培へと切り替えました。

 生育圏は北上した。試される大地は、南下した。

 しかし有機農業に切り替えた弊害が2つ。苗木が育たない事と、病害虫の異常発生に対応できない、という問題に当たりました。幼木期の少ない葉が虫害に合うと1年が無駄になり。

夢は覚め、現状受け入れよう。

 ・苗木には、減農薬の範囲で育てる。

​ ・病害虫の発生には、後手防除を行う。

 ・成木の防除に関しては、有機農業に決めた園では意地でも防除は行わない。

 ・慣行栽培の実践園地を作る

という方針で日々の作業を行っています。

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